それは心臓からのSOSかもしれません!

 

1高血圧や糖尿病は、心不全の“リスク状態”です

あなたやあなたのご家族が、高血圧や糖尿病などをお持ちであれば、心臓の状態について関心をもつことが大切です。これらの病気は心臓にじわじわと負担をかけるもので、やがて全身に血液を送る心臓のポンプ機能が弱まる「心不全」という病気のリスクになります。高血圧や糖尿病の方は、それだけで心不全のリスク状態の「ステージA」だとされています。

心不全の発症を予防するために、まずはこれらリスクとなる病気の治療を継続することが大切になってきます。

図:日本循環器学会 急性・慢性心不全ガイドライン

2息ぎれ、むくみは心不全のサイン

心不全には、息ぎれやむくみなどの症状があります。

例えば「最近、階段を上る時に息が切れてつらい」「。そんな様子の変化にいち早く気づき、循環器内科などの専門医に相談することが重要です。

いきぎれむくみ

2心不全の症状

心不全の症状には、心臓が収縮する機能(心臓から全身へ血液を送り出す機能)が低下しておこる症状と、心臓が拡張する機能(全身の血液が心臓に戻る機能)が低下しておこる症状があります。

最初は階段や坂道を登った時に息切れをする程度ですが、進行すると、少し体を動かしただけでも息苦しく感じたり、安静にしている時や寝ている時にも咳が出たり、息苦しさを感じたりします。

 

図4:心不全の症状

 

図:日本心臓財団HPより

 

症状をチェックして、早めの相談を

心不全の症状は、ご本人さえも自覚せずに「年のせい」見過ごされることが多いといわれています。心不全はだんだん進行し、生命を縮める病気です。心不全の症状にはどのようなものがあるのかを知っておくことで、早く病気にきづくことが大切です。半年前になかった症状が最近起こるようになった、などの場合は心不全の可能性も考えましょう。

早期診断・早期治療のために、心臓のSOSが出ていないか、まずは症状をかんたんチェックしてみてください。

そして気になる症状がある場合には、早めに専門医のいる循環器内科などを受診してください。

 

4あなたの心臓は大丈夫? 【心臓チェックシート】

チェックシートを用いて、あてはまる項目がないかチェックしてみましょう。

以下の2種類の質問項目(合計10項目)について、あてはまる項目が2つ以上ある方はご相談ください。

心臓SOS
しんふぜん