帯状疱疹ワクチン ~50歳を過ぎたら気をつけたい帯状疱疹~
*2023年8月から小平市で帯状疱疹ワクチンに対する助成金が始まりました
帯状疱疹ワクチンの接種をお勧めする方
・50歳以上の方
・糖尿病や膠原病、悪性腫瘍の治療中などで免疫力の低下している方
・仕事が忙しく過労気味の方
・独居の方
帯状疱疹は、体の免疫力が低下した時に発症します。
免疫力の低下は、加齢、疲労、ストレスなど、日常的なことにより起こります。
女性は産後の子育て(特に授乳で睡眠不足が続いたりなど)の際に疲労が蓄積すると発症する方もいます。
基本的には、帯状疱疹の発症率は50歳以上で増加し、50代、60代、70代と加齢に伴ってさらに増加します。また、帯状疱疹後神経痛への移行リスクも加齢とともに高くなるといわれています。
ワクチン接種により、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力を高めて、帯状疱疹の発症を予防することができます。
日本の成人の9割以上がすでにこのウイルスに感染したことがあり、体内にウイルスを持っています。
そのため、ほとんどの人が帯状疱疹になる可能性があります。
帯状疱疹の既往歴がある方は、前回の帯状疱疹から5年は経ってからが,より意味を持つと考えます。なお,帯状疱疹の既往のある患者への水痘ワクチン接種の安全性は確認されています。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、子供のころにかかった水ぼうそうウィルスが体内の神経節に潜伏感染していて、体力の低下・過労・老化・基礎疾患などが誘因となり、隠れていたウィルスが神経に沿って皮膚上に現れる病気です。
感じ方には個人差がありますが、水ぶくれを伴ったとても痛い皮疹が出ます。
ピリピリしたさすような痛みです。
治療としては、抗ウィルス薬の内服や点滴などがあります。
多くの場合神経に沿った痛みを伴います。
怖い点としては、治療が遅れると体内のウイルスが増大し、皮膚症状が治まった後も、めまいや難聴、顔面神経麻痺、味覚障害といった神経症状が残り、後遺症として帯状疱疹後神経症になり長期間症状に苦しむ場合があります。また、まれに髄膜炎や帯状疱疹脳炎を引き起こし、最悪の場合、命にかかわることもあります。
帯状疱疹の大きな特徴は、身体の左右どちらか一方に発症することです。
あまり聞きなれない病名かもしれませんが、水疱瘡にかかったことがあれば、誰にでも発症する可能性のある病気です。帯状疱疹は誰がなってもおかしくない病気です。
早期の治療はもちろん、それ以上に予防という観点から、世界的にはワクチン接種が広まっています。近年は日本でも徐々にその必要性が認知され、特に重症化した患者さんのご家族が希望されて予防接種する方が増えています。気になる方は是非、予防接種をお勧めします。
帯状疱疹ワクチンの接種について
帯状疱疹ワクチンの接種費用
自費となります。
①生ワクチン:9350円(税込)
*小平市の助成金利用の方➡5,350円(税込)
②不活化ワクチン(シングリックス):1回22,000円(税込)2回で44,000円(税込)
*小平市の助成金利用の方➡1回:12,000円(税込)2回で24,000円(税込)
*費用が高いのが難点ですが、効果の面では、シングリックスの方の接種をお勧めします。
*小平市の助成金をご利用される場合は小平市のホームページ(←クリック)もご確認ください。
帯状疱疹ワクチン接種の注意点
【接種後の注意点】
生ワクチンは、他生ワクチンを接種する場合、約27日以上日にちを空ける必要があります。また、生ワクチンは免疫抑制剤を使用の方や、抗がん剤使用中の方は、帯状疱疹を発症してしまうため接種できません
【帯状疱疹ワクチンの副作用】
接種を受けた後、数時間経ってから、まれに発疹、じんましん、かゆみが起こることがあります。
5日目から14日目ごろに発熱や発疹など軽い症状がでることがあります。いずれも通常1~2日で治ります。
まれにアナフィラキシー様症状(じんましん、呼吸困難、口唇浮腫、喉頭浮腫など)や急性血小板減少性紫斑病(接種後数日から3週ごろに紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血など)が見られることがあります。
在庫に限りがございますので、事前にご予約ください。
042-341-7777