いびき/睡眠時無呼吸症候群外来
睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん/SAS: Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が何度も止まる病気です。この病気を放っておくと、日常生活に支障が出るだけでなく、命にかかわるリスクもあります。以下に主なリスクを紹介します。
いびきは病気のサインかもしれません
□ よくいびきをかく
□ 日中眠くなる
□ 夜中に何度も目が覚める
□ 高血圧がある
□ 太り気味だと感じる
□ 家族から「呼吸が止まっていた」と言われた
一つでも当てはまる方はご相談ください
それ、睡眠時無呼吸症候群かもしれません
まずは簡易検査でチェックできます。

睡眠時無呼吸症候群が関係する病気とリスク
病気の名前 | リスクの高さ | どんなことが起きる? |
---|---|---|
高血圧 | ★★★ | 血圧が上がりやすくなり、放っておくと心臓に負担がかかる。 |
心筋こうそく・狭心症 | ★★★ | 心臓の血管がつまって、突然倒れることがある。 |
脳卒中(のうそっちゅう) | ★★★ | 脳の血管が切れたりつまったりして、マヒや言葉が出にくくなることがある。 |
不整脈(ふせいみゃく) | ★★ | 心ぞうの動きがバラバラになって、ドキドキしたり気を失うことがある。 |
心不全(しんふぜん) | ★★ | 心ぞうの働きが弱くなって、体がむくんだり息が苦しくなったりする。 |
2型糖尿病 | ★★ | 血糖(けっとう)が高くなり、合併症のリスクも高くなる。 |
肥満(ひまん) | ★★ | 食欲をコントロールするホルモンがくずれて、太りやすくなる。 |
認知症・もの忘れ | ★★ | 脳に酸素が届きにくくなり、記憶力や判断力が落ちることがある。 |
事故(運転中・仕事中) | ★★★ | 昼間に眠くなって集中できず、事故につながるおそれがある。 |
命に関わる突然死 | ★★★ | 夜中に呼吸が止まったまま、心ぞうが止まることもある。 |
🛌 睡眠時無呼吸症候群の主なリスク
日中の強い眠気・集中力の低下
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授業中・会議中・運転中に突然眠ってしまうことがあり、事故の原因にもなります。
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判断力・集中力の低下で仕事や勉強の効率も低下します。
高血圧・心臓病・脳卒中のリスク増加
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呼吸が止まるたびに血中の酸素が不足し、それに反応して交感神経が過剰に働くことで血圧が上がります。
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長期間続くと、心筋梗塞・不整脈・脳梗塞などの循環器系疾患のリスクが上昇します。
糖尿病・メタボリックシンドロームとの関係
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睡眠不足や呼吸障害はインスリンの働きを悪くするため、糖尿病のリスクが上がります。
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肥満と関連が深く、メタボ体型の方は要注意です。
認知機能の低下
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慢性的な睡眠不足や酸素不足が、記憶力・判断力などの脳機能に悪影響を与えます。
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高齢者では認知症のリスクも指摘されています。
子どもの発育への影響
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子どもでも発症することがあり、発育障害・学力低下・注意欠陥などの影響が出ることがあります。