動悸
動悸の原因
動悸の原因には全く心配のいらない心因性のものから、直接生命を脅かす重篤な器質的心疾患までいろいろのものが含まれます。自己判断は危険ですので、「何かおかしい」と感じたら、ぜひ受診してください。
動悸の原因を明らかにするためには、心電図検査や血液検査、心エコーなどを受けることも必要ですが、動悸の起こり方、自覚症状、脈の様子などを自分で把握することも、動悸の原因を推測するうえで大変役に立ちます。
動悸の種類
「動悸」といっても、原因は様々です。心配しなくてもよい動悸や心配な病気の兆候である場合もあります。
動悸の感じ方は、大きく下記の3種類に分けられると思います。
①ドキドキする(脈が速い感じがする)
②ドクン、ドクンと鼓動が大きいような感じがする
③脈が飛ぶ感じ、一瞬胸が詰まるような感じがする
この中で、
①の、脈が速く感じるケースは治療が必要な病気が潜んでる可能性があります。まずは、治療が必要な動悸なのかどうかを調べる必要があります。
②の鼓動が大きく感じるケースは、患者さんが自覚する症状とは反対に、重大な心臓病が原因となっている可能性は、少ないといえます。夜間や一人でいるとき、静かな時に感じることが多く、ストレスを感じた時などに動悸を感じる場合が多いケースです。
③は不整脈で生じる「期外収縮」という動悸の一種ですが、大きな問題はないことが多いです。「期外収縮」は、実は多くの人が多少なりとも持っている不整脈であり、ふだん気づかないでいることが多いのです。かなり気になる場合や、頻発する場合はお薬が必要なこともあります。
自己判断は危険な場合もありますので、早めに医師に相談することをお勧めします。
動悸を感じたら
動悸を感じたら下記の項目に注意してみてください。
- 動悸を感じる誘因があるか
- 自覚症状と持続時間
- 突然始まり突然止まるか、あるいは徐々に始まり徐々に止まるか
- 脈拍数はどの位か
- 脈拍の規則性(規則正しいか不規則か)
脈の様子をみるには、普段から脈の測り方を練習して、動悸など異常を感じたときにチェックする習慣をつけておくことが大切です。
動悸の診断
動悸を感じ、「何か違う」と感じたら、早めに受診することをお勧めします。治療が必要な動悸なのかどうか、問診と合わせて必要に応じて、血液検査や心臓の検査を行います。